2020年12月21日

サイバネットと提携し、ディープラーニングによるサイバーセキュリティを日本市場に導入

2020 年 12 月 21 日 東京: サイバネットシステム株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:安江礼子)は、Deep Instinct Ltd.(本社:米国ニューヨーク州、CEO:ガイ・カスピ)の日本法人であるディープインスティンクト株式会社(本社:東京都港区、カントリーマネージャー:並木俊宗)と日本における販売代理店契約を締結し、Deep Instinct 社が開発・販売するディープラーニングによる サイバー セキュリティ 「Deep Instinct」の国内販売を開始します。

近年のサイバーセキュリティ対策

近年のサイバー攻撃は、マルウェアを利用した従来の攻撃に加えてPowerShell(※3)などOS付属ツールを悪用したファイルレス攻撃が増えるなど日々高度化・巧妙化しており、現在主流のシグネチャ(※4)を利用したアンチウイルスソフトでは攻撃を防ぐことが難しくなっています。

一方で、セキュリティ技術者の不足(※5)はこれまでも指摘されており、専門の知識に乏しい担当者に兼任させる組織も多いのが現状です。また、昨今のテレワークの増加などの業務環境の変化に伴い、セキュリティ対策が不十分なシステムや端末が用いられることからサイバー攻撃の被害への対応が遅れる事案も報告(※6)されており、高い精度で攻撃を防御できるセキュリティ対策がこれまで以上に求められています。

ディープラーニングを利用したサイバーセキュリティ「Deep Instinct」とは

画像認識や車の自動運転で大きな成果をあげているAI(人工知能)の一つ、ディープラーニング(深層学習)を世界で初めてセキュリティ対策に取り入れ、攻撃を高い精度で予測し、防御できるのが  Deep Instinctです。

これまでも機械学習を利用した製品は存在しましたが、その多くは、マルウェアの特徴を人間が抽出し、その特徴を含むデータを学習させて使う物でした。一方Deep Instinctは、数十億を超える実際の攻撃データファイルと無害なファイルを繰り返し学習させることで、AI自らマルウェアの特徴を抽出し「予測モデル」を作成します。

この予測モデルを各端末に配布することで、人間が気付かない僅かな特徴をも見逃さず攻撃を予測できるようになり、機械学習では検出しにくい攻撃までも検知し、防御することができます。また、検知の精度が高く誤検知も非常に少ないため、セキュリティ担当者の負担を増やすことなく、セキュリティ対策を強化できます。

Deep Instinctにとって、サイバネットとのパートナーシップを結ぶことはエキサイティングなことです。サイバネットは、当社がアジアへの事業拡大を展開していく中で、新しいビジネスラインの成長に豊富な経験を持ち、鋭い市場知識を提供してくれる貴重な戦略的パートナーとなってくれました。企業は、侵害が問題になる前に即座に対応できるサイバーセキュリティソリューションを必要としています。

Deep Instinct 社について

Deep Instinct は、サイバーセキュリティにエンドツーエンドのディープラーニングを適用した初めての企業であり、唯一の企業です。ディープラーニングは脳の学習能力から発想を得ています。脳はある物体を識別することを学習すると、それを元に予測ができるようになります。同様に、Deep Instinct の人工知能はあらゆるタイプのサイバー脅威の検知を学習することによって、これらを本能的に予防できる機能を備えています。その結果、既知・新種、初見のマルウェア、ゼロデイ、ランサムウェア、APT(高度な持続的脅威)など、あらゆる種類のマルウェアをゼロタイムで予測・防御し、ネットワーク、エンドポイント、モバイルなど、企業内のあらゆる場所で、比類のない精度とスピードで、多層的な防御を可能にします。

サイバネットについて

サイバネットシステム株式会社 は、CAEのリーディングカンパニーとして、30年以上にわたり製造業の研究開発・設計関係部門、大学・政府の研究機関等へ、ソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティングを提供しています。またICT分野では、最新のセキュリティソリューションのみならず、企業のセキュリティ向上に欠かせないIT資産管理ツールやIT運用管理ツールを提供しています。近年では、IoTやデジタルツイン、ビッグデータ分析、AI領域で、当社の得意とするCAEやAR/VR技術と組み合わせたソリューションを提案しています。

ブランドメッセージは「つくる情熱を、支える情熱」。日々、多様化・複雑化する技術課題に向き合うお客様に、「まずはサイバネットに聞いてみよう」と思っていただける企業を目指しています。